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No.3 太宰治「人間失格」を読んで

JUGEMテーマ:読書感想文

 

齋藤隆さんの本を読んで、超有名な、誰でも名前を知っている本を読んでみようと思いました。

そこで選んだのは、太宰治の「人間失格」。

超有名過ぎて、感想を書くのも申し訳ない気がしますが、このような有名な本ははっきり言って読んできていませんでした。

太宰治をはじめとして、夏目漱石も芥川龍之介も読んだことがないです。

お恥ずかしい…

 

なぜ、太宰治の「人間失格」を選んだか。

理由は単純明快で、誰がどう人間失格なのか知りたかったから。

 

しかし、読んでみると、私の想像していたものとは違っていました。

一番初めに感じた事は、内容そのものよりも、文章の美しさ。

言葉の選び方の繊細さでした。

話し方ひとつで、その人の印象が変わるように、この文章を読んだとき、作者なのか主人公なのかわかりませんが、その人が繊細な人なのではないかと思わざるを得ませんでした。

 

幼少時の頃の描写は、常に丁寧な言葉遣いで、道化というか、そういうのを演じながらも、様々な社会、家族や学校という社会の中に頑張って溶け込もうとする作者の葛藤が鮮明に伝わってきました。

 

荒れた生活が始まった頃からは、言葉遣いも少し荒いものになってきて、それがまた、時の流れと心の移り変わりを表現しているように感じました。

 

しかし、一貫して思ったのが、この主人公というか太宰治は説明好きなのかなと。

何かの言葉や感情の、読んでいる人に分かりづらいかなと思う箇所には、カッコ書きで説明するというのが多用されているからです。

しかし、私は太宰治の他の本を読んだことがないので、人間失格だけにこのような説明書きのようなものがあるのかはわからないので、今後の作品を読むことによってわかるのかもしれません。

荒れた生活になっても、幼少期と変わらず、カッコ書きの中だけは、いつも丁寧な言葉が使われていました。

それがなぜか、私をクスッとさせるポイントでした。

 

あの時のあの言葉を、もっとわかりやすく、単的に伝えてくれさえいれば、その後の人生は大きく違うものになっていたのに、と思うことは、誰の人生にも一つはあるのではないでしょうか。

 

葉蔵さんも、ヒラメがもっと自分に向かって、ある報告を簡単に言ってくれれば人生は変わっていたと思う瞬間がありました。

私は、その箇所がとても気に入っています。

 

それはなぜか。

私は葉蔵さんとは逆の考えだから。

 

人生のなかで、影響されるような言葉があったからと言って、それが全てだと思うと、ろくな事はないし、その一言だけでいまがあるわけではないからです。

 

この本は、とても読みやすかった。

なぜ、食わず嫌いをし、読まなかったのか、悔やまれます。

 

内容は、確かに今では考えられない事もあるし、今の時代だったら、主人公が人間失格と思うまでに至らないのではないかと思います。

しかし、幼少期から薬物中毒に陥るまで、どの所属していた社会も、今の時代でも存在する社会でした。

 

いつの年代の、どの人種の人が読んでも、しっくりくるのではないでしょうか。

 

ただ、一つ言いたい!

 

葉蔵さん!人間失格なんかじゃないから!と 笑

 

何年か後にまた読んで、今とは違う感想を抱くのか、楽しみにしたいです。

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